パエリアのレシピ
簡単なパエリアの作り方
栄養たっぷりで、見栄えが良く、人々が集まる様々な場面で食べられるパエリアは、長い歴史の中でスペイン人だけでなく、世界中の人を魅了し、人気の料理となりました。スペインでは、パエリアと一緒に、小さめのサラダ、バゲット、リオハ地方の美味しい赤ワインを楽しみます。こちらでは、簡単なパエリアの作り方をご紹介します。
時間:1時間30分
人数:6人分
【材料】
オリーブオイル:100ml
鶏肉:1,2kg(手羽元600g, 手羽先600g)
皮をむいていないニンニク:5片
有頭えび:400g
イカ:1杯(シーフードミックスでもOK)
トマト:3個
米:600g
ムール貝:15個(冷凍でもOK)
レモン:3個
水
サフラン:少々
塩
*フライパンで作ることができます!レシピの後にある、よくある質問の回答にて、パエリアパンを使わない作り方について答えています。
【簡単なパエリアの作り方 】
ステップ1
鶏肉の表・裏に塩を振りかける
ステップ2
ステップ1の鶏肉を深めの鍋(もしくはフライパン)に入れて炒め、鶏肉の表面の色が変わったら、皮をむいていないニンニク5片を加える。(風味を出すため、ニンニクの真ん中に切れ目を入れる)
ステップ3
鶏肉全体に火が通ったら、鍋から鶏肉だけ取り出す。次に、トマトの皮をむいて8等分に切り、イカは一口大に切る。鶏肉を炒めたフライパンでトマトとイカを約10分間炒め、火を止めておく(シーフードミックスを使う場合は、冷凍のままイカの代わりに入れて下さい)
ステップ4
別の鍋に、水(エビ400gが浸かるくらいの量)を入れ、沸騰したらエビを入れて約2分間茹でる
ステップ5
エビが茹で上がったらエビを取り出し、殻をむき、身と頭・殻に分ける。頭・殻はミキサーに入れて攪拌する
ステップ6
大きな鍋に、ステップ5で液状になったもの・エビのゆで汁をそれぞれ濾しながら入れる。その後、一度取り出しておいた鶏肉、トマト・イカも(オイルも一緒に)入れ、約15分間煮て、パエリアのスープを作る
完成した時点で約2リットルのスープが必要なので、もし水の量が少ないようであれば、適宜水を追加する。10分煮た時点で味見をし、好みに合わせて塩を加える
ステップ7
パエリアパンにすべての調理済み材料と一緒にパエリアスープ(2リットル)を追加する。この時点で、にんにくを取り除く。
ステップ8
米をひとつかみし、まんべんなく回し入れ、全ての米を繰り返して入れる
ステップ9
サフランを適量加え、やさしくかき混ぜる
ステップ10
約10分間火にかけ、トッピングとして皮をむいたエビ、ムール貝、スライスしたレモン1個を加える。その後、約8〜10分間沸騰させる
注意:米が焦げないように、火力を調整してください。また、全体に火が通るように、パエリアパンの位置を適宜動かしてください
ステップ11
パエリアパンに料理用ガーゼ(蒸し布)をかけ、10分間休ませる
ステップ12
完成!美味しく召し上がれ!
おすすめの食べ方:
食べる直前に、パエリアの上にレモンを絞り、直接パエリアパンから食べるのがおすすめです!
【よくある質問 】
パエリアパンが必要ですか?
いいえ、必ずしも必要ありません。
パエリアパンを購入することもできますが、家庭にあるフライパンで作ることができます。
フライパンの中でも、もしお持ちであれば鋳鉄のフライパンがおすすめです。または、もし大きなスキレットがあれば、フライパンの代わりにスキレットを使うことができます。
やはり最も美味しく作れるのはパエリアパンですが、初めて作る場合や料理が初心者の場合、自宅にあるフライパンでこの簡単なレシピでパエリアを作るのが良いでしょう。
自宅でパエリアを調理できますか?
はい!
パエリアは家庭のキッチンにある、ガスコンロやIHで作ることができます。
キャンプ好き、屋外でのBBQ好きであれば、屋外で調理にもトライすることをおすすめします!パエリアの起源は「薪焼き」で調理されていたため、屋外での調理に適しています。屋外のバーナーや、ストーブを使ってパエリアを作ることができます!
パエリアのお米は、特別なお米ですか?
はい!
パエリアに使われるスペインのお米「ボンバライス」は、液体をよく吸収し、かつほど良い硬さを維持する中粒のお米です。ただ、日本では見つけにくいので、普通の白米で代用できます。
サフランは必ず必要ですか?
いいえ、必ずしも必要ありません。
サフランは重要な材料ですが、色付けのために使うため、サフランがなくても美味しいパエリアを作ることができます。スペインでは、サフランがない場合(またはパエリアに強い黄色を与えたい場合)、黄色の食用着色料(スペイン語でコロランテと呼ばれています)を使用することがあります。色付けだけなので、出来上がるパエリアの味は変わりませんが、華やかな見た目のために加えられる場合がほとんどです。
伝統的なスペインのパエリアは、チョリソーを入れますか?
いいえ、チョリソーを入れることはありません。🙅♀️
パエリアの作り方を探すと、チョリソーを入れたレシピを見かけると思います。しかしこれらのレシピは、スペインの伝統的なパエリアの作り方ではありません。パエリアにはチョリソーが入っていると信じられていることは、少し残念です。日本の料理で例えると、外国人が寿司とラーメンは一緒に食べるものだと信じているようなものです。
米は少し焦がすべきですか?
はい!
パエリアをよく調理すると、底のご飯は少し焦げ付き、おこげができます。このおこげはスペイン語で「ソカラ」と呼ばれ、パエリアの一番美味しい部分です。
本物のスペインではどのようにパエリアを食べますか?
パエリアパンから直接食べます!
パエリアを友達や家族と一緒に囲み、テーブルの真ん中に置いたパエリアパンから直接口に運びます。この食べ方はスペイン人の伝統的なパエリアの食べ方で、実際このように食べるとますます美味しいように感じます!
パエリアの起源は何ですか?
パエリアの起源は古く、スペインのバレンシア周辺のアルブフェラ・ラグーン近辺の地域にルーツがあります。その地域では、何世紀にも渡って漁業と稲作の両方が行われてきました。
パエリアは、その地域の食材を使って、薪の火でご飯と一緒に炊いて作られた、農民の食べ物です。「パエリア」という名前は、パエリアが調理される広めの浅い鍋にちなんで名付けられました。 また、ラテン語で(パエリアの)パンを意味する「patella」に起源があると考えられている、バレンシア語の「(パエリアの)パン」に由来します。